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美男子の闘い


 

かおっちゃん

 

今日はとうとうパリの気温も28度まで上がりました。

うれしくお散歩どころか、黒ジーンズが磁石のように太陽を引きつけて、

数分外に留まっていようものなら、おしりや太ももが

火傷しているように熱く、痛いのでした。

 

歩くのは断念してバスに乗ったら、デモのため路線変更になるとか。

乗車後に判明して、目的地のオルセー美術館を

ぐるりと遠回りしたかと思ったら、

もうわが家が近いではありませんか。

そんなわけで、仕事が早く終わったのに、

未見の「バルト地方のサンボリスム展」はまた先延ばしに。

貴重な時間が大した理由もなく消えていきます・・・。

 

そうだ、今ルーヴルでは「ドラクロア展」が開かれています。

 

ルーヴルの《民衆を導く自由の女神》、《サルダナパールの死》が

日本でもよく知られていますね。

パリ7区の彼のかつてのアトリエ兼住居も今はドラクロア美術館です。

 

 

(お写真、お借りしています)
(お写真、お借りしています)

 

でも、サンジェルマン・デプレ地区の

サン・シュルピス教会にあるドラクロアはご存知でしたか?

教会入口近くのチャペルに、晩年の10年ほどをかけた壁画《ヤコブと天使の闘い》、《神殿を追われるヘリオドロス》があるのです。

好みの画家というわけではないのですが、《ヤコブと天使》は別格で、

ときどき足が自然と向かいます。

この美男子2人の闘いが無性に見たくなってしまうのです。

 

(これは10月撮影のものですが)
(これは10月撮影のものですが)
(部分)
(部分)
(全体。お写真、お借りしています)
(全体。お写真、お借りしています)

 

全体が灰色の石造りの教会の中で、

この壁画がピカリと光るのはご想像いただけるかと思います。

 

 

そのうちドラクロア展の方もご紹介しますね。