くまのプーさん

くまのプーさん · 2017/12/14
おねえさんへ なるほど、プーさん似のクマさんは、大熊座と小熊座のお話だったのね。 ギリシャ神話にしても、日本の神話にしても 神様たちは実に人間くさいよね。 そんなエピソードを知っていると、 星空を見上げた時、 星のひとつひとつがとても身近で、愛おしいものに思えてくるよね。 版画のクマさん、確かに愛らしくて魅力的。 クマのプーさんを描いた画家シェパードは、この版画のこと知っていたかしらね? こちらは、もう一匹のプーさん。本家本元の。 これも、おもしろいの。 まあ、タイトル通り穴につまっちゃったプーさんのお話なんだけど。 なぜ、穴につまったかって? きっと、今おねえさんが想像した通りの理由よ! あとは読んでからのお楽しみ。 プーさん、けっして期待は裏切りません。 結弦くん、どうしてるのかな? 結弦くんもプーさんを読んで、 ププッと吹き出してくれたらうれしいな。 どんなにたいへんなときでも、 絶対に笑うことなんかできないよっていう状態でも、 プーさんを読むと笑ってしまう。 それも静かな微笑みなんかではなく 必ずププッ!と笑ってしまうの。 ホントに不思議なお話なのです。

くまのプーさん · 2017/10/31
おねえさんへ プーさんの絵本は、ぜひぜひ、読んでください! なぜ、結弦くんがプーさんを「戦友」と呼んでいるのか。 孤独な「戦場」に、あの黄色くてむっくりとしたプーさんを なぜいつも一緒に連れていくのか、きっとそのワケがわかると思う。 ホントに愛すべきキャラクターなんです! で、読む時は黙読ではなく絶対に音読、 声を出して読んでね。 石井桃子さんの訳は、音読するとすばらしい効果をもたらすと思うの! そういえば、うさこちゃん(今の若い人たちはミッフィーちゃんって 呼んでいるけれど)シリーズの初期のものも、石井桃子さんの翻訳よね。 なんともいえない情緒を感じさせるすてきな文章で、 後年の他の人が訳したのものを読んだら、 味気なくて、なんだかうさこちゃんじゃないみたいだった。 わたしたちが読んだうさこちゃんは、背のところに布が貼られているものでしたね。 今はほとんど見ることができないけれど、昔は表紙や背が布張りの本が結構あって、 「今日のお話なあに」も布張り、表紙にエンボス加工がしてあって 指先でさわるとデコボコが感じられるのも楽しかった。 今はデジタルで何でも読める時代だけれど、

くまのプーさん · 2017/10/31
かおっちゃん、こんにちは。 うちの本棚にあった、くまのプーさんはよく覚えているよ! 最初のページの絵もはっきりと。あれはディズニーのだったの? わたしたちは、両親と、そしてたくさんの絵本と本に育てられたと言っていいよね。 最初にあの真四角で赤やみどりや黄色などいろんな色の表紙がある「うさこちゃん」。 あとは、「歩き出した小さな木」も大好きだったし、「もりたろうさんの飛行機」や、 ちょっとこわい「きょうはいい子だったかい」。 「今日のお話なあに?」の春夏秋冬の4冊は、両親は何度読んでくれたのかしら! きっと数え切れない回数だよね。寝る前に、お話ひとつでは全然足りないんだから。 「もうひとつ!」「もうひとつだけ!おねがいします!」「これで最後だよ」「はい!」「もうひとつ」「おまえたち、さっき最後だって約束しただろう?」 こんな会話が枕元で毎晩くりかえされていた。 パパはときどき本をぐるぐる回転させながら読んだりして、わたしたちを喜ばしてたね! おかあさんが読んでくれると、ひとまわり細い高音で 、リズムも変わって、 同じお話が違うように感じられるのが不思議だった。 パパをの

くまのプーさん · 2017/10/28
おねえさんへ おねえさん、ミルンの「ウィニー・ザ・プー」は読んだことある? ディズニーのプーさん絵本は、うちにもあったから覚えているだろうけど、 原作のプーさんは、わたし大人になるまで読んだことがなかったの。 それがとってもおもしろくって! 頭のわるいクマのプーに、こわがりの小さなコブタ。この仲良しのふたりを中心に、 忙しそうにとび回るウサギ、いつでも気がめいっちゃってるロバのイーヨー、 物知りのフクロに、しっかり者のカンガお母さんと赤ん坊のルー。 そして作者の息子、お話の聞き手であり登場人物でもあるクリストファー・ロビン。 彼らのキャラが際立つ会話や、繰り広げる騒動の、 なんておとぼけで愛おしいこと! 翻訳者の石井桃子さんとプーさんとの出会いは、 クリスマスイブの犬養健氏のお宅だったらしいの。 クリスマスツリーの下に置かれた一冊の洋書。 「読んで!」とせがむお子さまたちを前に「ある日、プーは…」とはじめると、 石井桃子さんにあとにも先にも味わったことのない、 不思議なことがおこったのだそう。 つまり、 日常の世界から、突然にプーさんワールドに入り込んでしまった! そして「あ

くまのプーさん · 2017/09/11
くまのプーさんのこと 結弦くんの大好きなくまのプーさん。 かわいいプーさんのティッシュケースを、 結弦くんがブライアンの手にぎゅっと押し込んだりしてるのを見ると、 ブライアン自身が大きなプーさんのようにも思われて、 なんともほほえましくおかしくて笑ってしまいます。 さて、アイスリンクの上にも盛大に投げ込まれている ディズニーのプーさんですが、 原作のプーさんのことはみなさんご存知でしょうか? クラシック・プーなんて呼び方をされたりしてますが、 イギリスの著名な劇作家、A・A・ミルンが、 自分の息子クリストファー・ロビンのために作ったお話が原作なんです。 もし読んだことがなければ、ぜひ読んでみてください。 愛とユーモアにあふれた、とってもすてきなお話です。 シェパードの挿絵も愛らしすぎて、いつまでも見入ってしまうし、 石井桃子さんのリズム感あふれる、 とんきょうな日本語訳がまたいいんです。 息子が幼い頃毎晩のように枕元で読んでやったのが、 このプーさんシリーズ。 聞きながらゲラゲラと笑いころげ、 こんなに興奮してちゃんと寝てくれるのかしら? というこちらの心配をよそに、 いつの