かおっちゃん
ピアニスト福間洸太郎さんのチケットをよく手に入れて、
そして聞きに行くことができて、ほんとうによかった。
その日、福間さんの演奏するベートベンを、人はそれぞれ生きて。
そしてその曲を、あなたと同じように聞いた人はいないかもしれない。
この長い年月の間、
家族はみんな、あなたが抱える悲しみが重いことを感じ、
そして、何もできない自分たちの無力を感じていました。
あなたが友達から
オスカー・ワイルドの言葉をおくられた話を読んだときも、
わたしはただ泣きました。
でもその日、
福間さんのピアノの音が
あなたの抱えていたものをぐるぐるかきまぜたあげく、
びゅーんと飛ばしたなんて。
医学でも、テクノロジーでも、他の何でもなく、
ピアノの音が・・・。
きっと、H君はそのとき、
かおっちゃんが救われるのを知っていたね。
羽生くんのここまでのファンになっていなかったら・・
アイスショーで製氷の問題がなかったら・・
かおっちゃんが福間洸太郎さんのピアノをこの日聞くこともなかった。
そして、この厳寒の北海道の小ホールに、
どうしてこの偉大なピアニストが足を運んでいたのでしょう。
羽生くん、福間洸太郎さん、
そしてこれまで頑張ったかおっちゃんとリンタスキー、
近くで支え続けた家族に、わたしからもありがとうを言いたい。
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