· 

1月7日はエピファニー


 

かおっちゃん

 

1月7日(日)はエピファニー(公現祭)。

東方の3賢者が救世主の誕生を知って、流星に導かれてベツレヘムにたどり着いた。

そこで飼い葉桶に寝ているイエスを見つけて、神のこの世への出現を確認、

贈り物を捧げたとされている日です。

だからイタリアとかでは、

クリスマス・プレゼントを受け取るのはこのエピファニーの日らしいよ。

 

キリスト教以前に、クリスマスからエピファニーの時期(冬至から2週間)は、

オリンピア12神の祭典など異教の祝祭が行われていた時で、

それがキリスト教に吸収されたとも言われているらしい。

冬至が夜が一番長い日、そして翌日より太陽の差す時間が長くなっていく。

 

そこに新しい生の意味が認められて。

 

 

そしてエピファニーの主題「3賢者の礼拝」は、

絵やフレスコ画も傑作揃いです。

 

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ、東方三賢者の礼拝、1423フィレンツェ、ウフィツィ美術館
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ、東方三賢者の礼拝、1423フィレンツェ、ウフィツィ美術館
ベノッツォ・ゴッツォリ、東方三賢者の行列、1459、フィレンツェ、メディチ・リッカルディ宮
ベノッツォ・ゴッツォリ、東方三賢者の行列、1459、フィレンツェ、メディチ・リッカルディ宮

 

フランスでエピファニーに食べる、円形の黄金色のお菓子ガレッド・デ・ロワも、

光輝く「太陽」を模したものとも言われるんだって。

ガレッド・デ・ロワは、

ちょっと白あんに似た甘すぎないアーモンド・クリーム入りパイ生地菓子で、

子供も大人もみんな大好き。

中には昔はソラマメ、今は陶器の人形が一つ入っていて、

それの入った一切れが配られた人が、その日限りの王様となります。

 

 

新年に入ると、すべてのパン屋さんとお菓子屋さんに並びますよ。

王様用に、必ず紙製の王冠が付いてきます。

 

(お写真、お借りしています)
(お写真、お借りしています)

 

自分が王様にならないとすまない子供が多いので、

両親が陰でちゃんと子供にフィギュリン入りガレットが当たるよう、

画策するケースが多そうです。

 

中のソラマメが19世紀に陶器のフィギュリンになってからも、

たいていはイエス様とかマリアなど。

今は何でもありです。

お菓子屋さんのロゴ入りの石だったり、機関車だったり。

 

今年のフィギュリンは何だろう?

今日食べ始めた6人用ガレットが食べ終わっていないので、

まだ王様が誕生していません。

 

年によっては、こんなのだったりするから大人でも大喜び。

そして喜び勇んで王冠もかぶります。

 

 

(お写真、お借りしています)
(お写真、お借りしています)