フランス・フォーラム翻訳―名古屋GPF男子


 

かおっちゃん、こんばんは!

フォーラムの続きをお送りします。

 

 

男子、ショーマくんのツーランドットの演技後からです。

 

 

S:でも悲しいわ。完璧なスケーティングでこのプログラムを見るチャンスって、

   永久にないのじゃないかと思うの。彼のスケートが好きなだけに、こんなに

   ミスが多い演技に満足することなんてできない。

 

P:わたし、よく見なかったのかしら?

   それとも、ウノはトリプルのコンビを本当に一回しかやらなかったの?

 

S:でも何か対策を案じてほしい。このままじゃ、すごいストレスになっちゃう!

 

S:2位?こんなプログラムばかりのオリンピックだと思うと、

   とてもじゃないけど納得できないわ。

 

C:悪い冗談でしょ?

   O.5点差で、ウノはフリー1位、総合2位。

 

P2:点数が近いのは予想のうちだけど、チェンはもっと余裕で勝つと思ったわ。

 

P:そう、あなたの言うように悪い冗談よ。

   とにかく、わたしから言わせたら勝者はいないわ! 強いて言えばヴォロノフ

   かしら?こんな風に戻ってきてくれて、ブラボー! シャポー!

 

S:同感!コリャダ3位、理解できない・・・ブラウンがその位置。

   いずれにしても、上位男子のは見苦しかった。

   で、いったいいつまでこういうのを見続けなければならないの?

 

P:女子を除いては、今日は悲惨につぐ悲惨。

   ふー、やっと終わってくれた。

 

P2:ウノはチャンスを掴まなかったわね。

    コンビネーションは一つだけ。

    4回転で転倒。母国で勝つのはいい気分だったろうに。

 

S:ペアはわたしの一番好きな競技なのよ。

   男子スケーターがわたしのことを宙に放ってくれるのを夢みていたの!

   よし、今日の男子の演技を忘れるためにも、練習始めるわ。

   あ、ところで、ハビがチャンみたいに気落ちしていませんように。

   ハビにはあらゆるチャンスが残っている。

   だって、わからないじゃない?

   芸術的スケート(パチナージュ・アーティスティック=フランス語での

   フィギュア・スケート)ってジャンルもあるわけだし。

 

P:ショーマにはいい教訓になったと思うわ。

   大きなチャンスだったのにこれではね。

 

A:あら、表彰台には、(メダルの)青い色のプラスティックの星がないわねえ。

   で、どうして、男子のスケートが見苦しいのよ?

 

 

P:わたしが興味をもっているのはスケートじゃないってこと。(=興味があるのは、

   単なるパティナージュでなく、パティナージュ・アルティスティックよ、の意)

   それだけよ。

   より長く立っていられた(負傷しなかった)人が出るオリンピックなんて、

   興奮しないわ。だいたい、今日の上位者の中に“芸術的なもの”をあなた、

   見た??? 

 

   だから、頑張ってハニュウ!!!

 

お写真、お借りしています。
お写真、お借りしています。

 

P:わたしたちが拝めたのは、4回転の試みばかりで、4分の3は転倒で終わるし、

   それらも他のすべてを犠牲にしたうえでよ。

 

S:そのとおりだわ。

 

P2:それ、わたしフリースタイル・スケートって呼ぶわ。

 

A:辛抱、辛抱、じきよくなるから。

   そしてアーティスティックで差がつくことになるのよ。

   でもテクニックなしではありえない、それがスポーツよ。

 

P:だから、チャンは心安らかにトレーニングに戻って来ることができるわよ、結局。

   クリーンなクワドを2つ飛んで、あと彼が持てる全てを出して勝つことができる。

   ハビエも勝つ可能性をすべて持ってることになる。

 

S:わたしも思っていたの、チャンとハビエのこと。

   チャンとハビには心理面での応援を、ハニュウには体の面での応援を・・・

   ほら、これで表彰台になるわ!!!

 

A:わたしもそれでいいわ。この3席はご自由に・・

 

P2:プルシェンコさえ戻ってこれるんじゃない?

 

P:でもこれはやっぱり満足、今季初めてチェンが実質上ジャンプしないでやった

   フリー、いつものトップジャンプの繰り返しで勝利したのではないフリーを

   見られたことは。

 

S:そう、そうね・・・

 

P:怪我せずにトリプルを跳んでるスケーターたち、

   それで多くの夢をみさせてくれるのなら、彼らも立派なスポーツ選手よ!

 

S:大好き!

 

P:いい点は、明日の朝5時にはほこりはあってもクワドはほとんどないってこと!

 

A:2回転をやってる初心者だって、もちろんスポーツ選手。

  (その点では深く謝るわ。侮辱するつもりはないの)ただわたしが言いたいのは、

   すべてのスポーツは進化するってこと(テクニック的に)

   そしてそれはどうすることもできないのよ。

   5時間のテニス試合、重量挙げの重量、自転車競技の走行とかに

   抗議することも可能よ。

 

   そしてドーピング・・・

   まあ、それはまた別の問題だけど(でも関連してはいるわ)。

   わたしがそれに賛成だというのではなくて、スポーツにおける進化は

  (他でも同様だけど)しょうがないってこと。たぶん遅かれ早かれ

   何かしらの対策がとられるか(すべてのスポーツ同様)、あるいは

   人類のそれ以上の“能力なし”で終結するか・・・

   見守るべき事柄ね。

 

P:ええ、そうかも。

   でも、それでももとは芸術的要素のこいスポーツでしょ。

   ところが正直いって、ジェーソンとアダムを除いたら、

   男子フリーでわたし芸術的なものは何も見なかったわ!進化するのはOK、

   でもそれは道理にかなった範囲でのこと。

   本来あるべき形を損なって、というのではないはず!

 (わたしにとっても、2回転ジャンプあるいは一回転だって、スポーツ選手よ)

 

A:今日は、わたし話し合いたい気分だわ・・・

   いいえ、でもやめましょう。

 

   そう、あなたの言うとおり、

   でもね、最初コンペティションを始めたとき、それはまず何だったのかしら。

   芸術的なこと?それとも勝つこと?

 

   まあ、勝つことでしょうね。その時最も優れた者が勝っていたのよ

 (特にテクニック上でね)ただ、まだ “ 理にかなった ” レベルだったのよ。

   でも、みんなが勝ちたいものだから、エレメントを加え、加えしてきた。

   ただそれほど速くは進化しなかった、

   生活そのものがもっとゆっくりしていたから。

 

   そして今も変わらず人は勝ちたい!

  (それにかかわる責任が、今はずっと重くなって)そうして加え続けるうち、

   “ 芸術的 “と呼ぶものでも、点数に結びつくものを計算するようになった、

   感動させうるものよりも。というのも今日勝利は巨大な賭けで、

   スポーツ選手だけに関わることではないのよ。

   時には、ブラウン、リッポン、アボットのような ” ロマンティック “ も

   いたりするけれど・・・ 彼らは最上位の勝者ではない!

  (これは熟考であって、主張ではないの)

 

P:芸術的に勝つのも悪くないじゃない!

   ファイナルでの偉大な勝者が、わたしを魅惑しなかったのがなぜか良くわかるわ!

 

K:チェンとウノは、2ヶ月後にはおそらく5、6回のクワドをやって、

   天才扱いされるでしょう。ライバルたちを悔しがらせて。

   でも、今はなんとも見苦しくて見るのも辛い。

   チェンとウノがクワド・ルッツやフリップを続けざまにいとも簡単そうに

   やる時は、周りは口をとがらせて。

   オリンピックシーズン終わりには、運動療法医、外科医や、他に精神科医などの

   仕事が増えるわよ。

 

S:個人的には、クワド・ルッツやフリップを続けざまに簡単そうにやるのを

   メリットとはとらないわ・・・ 

   メリットどころか、2回に1度は転倒で終わるんだから、すべて台無しよ。

   それ以外にも健康面は前にも出たけど、

   そう、外科医その他が手もみして喜ぶでしょうね。

   今日のこの風潮は、残念なんて域をとうに超えているわよ。

 

 

まだ続くので、またちかぢかお送りしますね!

じゃーね!

 

 

(途中で喧嘩になるかと思ってひやひやしちゃいました。。)