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わたしが羽生くんのファンになった日

お写真、お借りしています。
お写真、お借りしています。

 

かおっちゃん、こんにちは!

 

このニースのロミジュリ後の羽生くんと奈々美先生の写真。

本当にかおっちゃんの言う通り。

奈々美先生のこの表情は、たしかに自分の腕のなかにいる羽生くんが、

同時にもうそこから半分巣立っていきつつあるのを予感しているね。

 

わたし、かおっちゃんに言われて初めて羽生くんのスケートを見始めたじゃない?

フィギュアスケートはあんまり好きじゃない、でもいちおう見てみるかと。

スケートも羽生くんに関しても、何ひとつ知らないまま、羽生くんのスケートを

ユーチューブで出てくるままに順番も関係なく見ていった。

 

それでも最初は、ファンにはならないけど、

かおっちゃんのために羽生くんのフィギュア観戦していこうかなんて思っていた。

キスクラでクマのぬいぐるみ(プーさんということも忘れていました)を

カメラに向ける彼を見て、21歳? 変わっているな、なんてね。

 

いちおう次の日も次の日も、出てくる映像を見つづけた。

そしたらいつのまにか、

音楽が羽生くん自身から湧いて出てくるような感覚に驚いていた。

何だろう?

フィギュアって、いつもスケーターが音楽に合わせて踊っていたのに、

この人は全然違う、と思った。

フィギュアを好きじゃない理由が、羽生くんのスケートにはなにも当てはまらない。

そしてどんどん見るのがやめられなくなっていったの。

 

そうして、今度は立て続けに何度も何度も同じ映像を繰り返し見ていた。

見ることをやめられなかった映像が、

ニースのロミオとジュリエット。

 

この人のやっていることは、ただごとでない。

この驚く演技、信じられない人物を他の人たちにも見せなきゃ!

ジュジュにも見せなきゃ!と今度は焦っていた。

とにかくすぐにでも、わたしの驚きを、他の誰かにも理解して共感してほしかった。

フィギュア好きじゃないよ!と嫌がるジュジュを引っ張ってきて、

7分くらいだから!と無理やり座らせて。

 

かおっちゃんに、「自分もファンになってしまった!」と打ち明ける前に

もうこの状態だったの!

 

そう、その時わたしは、

自分が決定的に羽生くんファンになってしまったことを理解したのでした。

 

このロミジュリが ”奇跡のニース” などと呼ばれていることも、

羽生くんのスケート人生でどういう位置づけになるかもしらなかったけれど、

人を感動させるものは、理屈も前評判もなにもいらない。

それだけで、人を感動させずにはおかない、強い強い力をもっているんだね。

 

 

フィギュアがあんまり好きじゃないわたしが、羽生くんのファンになるのに

たった数日しか必要ありませんでした!