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羽生くん、大きく羽ばたいて!


 

かおっちゃん、

わたしは今日2014年中国杯の映像を久しぶりに見ました。

 

羽生くんのスケート人生を、ライヴではなく、ヴィデオで

それもほんの数週間の間に辿って今日にいたるわたし。

そのうえ、映像をアトランダムに見始めてしまって。

そんなわたしに、この上海の事故が、当時の彼にとって、

そして応援していたファンの方たちにとって、どのようなものであったのか、

想像することは不可能です。

 

ただ、はっとさせられるのは、演技をする前の羽生くんの顔の蒼白さと、

病人のそれを思わせる目。なによりも彼の目は、なにかに憑かれているかのような印象を与えます。でも、それは、きっと、彼自身、彼の意志だったのでしょうね。

羽生くんの声が入っていますね。自分で自分に「跳べ!」と叫んでいる声が。

ジャンプしてはころんで、起きあがり、ジャンプしてはころび、そして起き。

何度もころんだあと、プログラムを終えて、そして点数が表示された後、号泣。

 

今日はわたしも泣きました。

そして彼の言葉がまたどこからかすっとやってきました。

 

「一生懸命」

 

羽生くんは、この言葉を、あえて言うのですね。きっと上海でもそして今も。

 

わたしは小中学生のころ、この言葉をたやすく何度も書いた記憶があります。

でも、今後は決して使うことはないでしょう。

 

 

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そうそう、

「2018年平昌への道、En route pour Pyeong Chang 2018」という、

男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目のスターたちが載った

大型の写真本が届いているよ。

 

表紙は、世界を両手で包み込んでいるかのような、ノッテ・ステッラータの

羽生くんです!  羽生くんの写真が最多の5ページ入り。

 

 

巻頭には、

オスカー・ワイルドの素敵な言葉

 

賢明さというものは、追いかけている時に見失わないくらい大きな夢を持つことである